帰省時の451booksで買った一冊。
佐谷画廊で開催された志村ふくみさんの創作を紹介した展覧会の図録。
今まで染め織ってきたものの端布を使い新たに創った作品の数々を見ながら、材料と創作ということに想いをはせた。
志村さんは染織家なので、反物を織った時点で既に作品ということがいえるのかもしれない。しかし、もう少し踏み込んで言えば、着物に仕立てあがって初めて作品が完成するということなのかも知れず、それであれば、反物はまだ材料にすぎないとも言える。
用のための材料がそこを離れた時に、もっと純粋な創作は生まれてくるのかもしれない。