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アフリカはたのしい

6月の最初の日曜日。アフリカを存分に楽しむイベントが開催されました。

アフリカフードと雑貨と音楽と。たくさんのお店がならび、たのしいパフォーマンスが繰り広げられました!

古書みつづみ書房も“アフリカに寄せた”ラインナップで出店。

ひとりでは心もとないので、よしみ姐にも来てもらいました!ミサンガ作りとポップチューブで子供さんの心を鷲掴み!さすがです

おかげさまで大賑わい

この日は、遠く北海道から“世界一小さな美術館 福寿走号”が来ていました。

街に賑わいが戻ってとってもHappy!はやくマスクも外してお喋りできるようになるといいですね。

イベントあれこれ

2022年 春になりようやくいろんなイベントが動き始めました。

3月は阪神尼崎駅前の観光案内所内で『出張二号店』をさせていただいたり、

あまがさきアートストロールに出張二号店

恒例のイズミヤ昆陽店『昆陽古本まつり』を開催したり

4月にはようやくイベントが本格化

イタミ朝マルシェは大賑わい

4月22日には待ちに待った伊丹ミュージアム(通称I’M)がリニュアルオープン。伊丹郷町がお祝いムード。藏マルシェもにぎわいました。

 

ゴールデンウイークにはI’Mで開催中の『アーノルドローベル展』とのタイアップ企画『アートブックマーケット』を開催。

パティスリーウサギさんの『いしりょくのクッキー』も大人気

2年の間に、生活のスタイルは変化してしまったけれど、新しい楽しみ方も板についてきたように感じます。夏頃にはもうすこし気にせずお喋りを楽しめるようになりますように。

6月も7月も、いろいろ街へくりだします!

二号店オンラインショップ

2月4日立春を迎えました。暦の上では今日から春。

節を分けて今日が初日。2016年のこの日に古書みつづみ書房を開店しました。

初日は何も投稿することがなくて、お客様は知り合いばかりだったような気がします。

引っ越し後オープンは2017年9月

 

たくさんのお客様にお越しいただきたいのはヤマヤマですが、そうもいかない状況の2022年春。せめてオンラインで本との出会いをお楽しみいただけたらと、期間限定オンラインショップ企画をまたやります。

二号店オンラインショップ

期間は2月8日から2月20日、措置期間の終了までの予定です。たくさんの御来店をおまちしています。

トークイベント「『翻訳文学紀行』はどうやって生まれたか?」

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「翻訳文学紀行」
その1冊の、素敵な装幀の本に最初に出会ったのは箕面のLIBRALY THINKだったか、池田のまがり書房さんだったか。

ISBNコードも価格も印字されていないその文庫本は、なにかエネルギーを発してるというか、妙な存在感があった。

そして、巻頭言にグッときてしまった。

『・・・・・海外文学アンソロジー『翻訳文学紀行』の寄稿者は、いずれも、自分が習熟する外国語を通して、忘れがたい読書体験を得ている。この体験を引き起こした物語を、日本語という言語を介してできるだけ鮮やかに再現するために、我々は丹念に辞書を引き、言葉を厳選した。帰郷した旅人が旅先での出来事を語るように、外国語の世界で発見したとびっきりの物語を、本書を通してみなさまにお伝えしたいと思っている。・・・・』(抜粋)

ポーランド語、朝鮮語、ドイツ語、チェコ語、ペルシア語。どの作品も、若い翻訳者の方々によって、言語や時代の壁を越えた『瑞々しい日本語』で表現されている。

外国の言語で書かれた文学作品をわたしたちが味わえるのは『翻訳家』の仕事があるからだ。しかし、国内に紹介される新たな海外文学は、世界的に大きな賞を受賞した作品など『商業的に成功が期待できるもの』が大半だ。
そんな時勢に「自身が得た忘れがたい読書体験」の一部だけでもと、わたしたちに伝えてくれるこの『尊い仕事』が生まれた裏話やエピソードを、今回、第3弾が刊行されるにあたって、編集長ことたびさんと、創刊号からカバーデザインを手掛けるイラストレーター有園菜希子さんに伺います。

読書好きも旅好きな方も。特に今、語学を学んでいる人や、これからの進路で語学を学びたいと考えている若い人たちに聞けて良かったと言ってもらえるような話を引き出したいと思ってます。
ぜひご参加ください。

○日時
12月11日(土)17:00~(開場16:30)
○会場
杭瀬中市場 二号店(兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目18−12)
○登壇者
 ことたび:『翻訳文学紀行』編集長、ドイツ語・チェコ語翻訳者
 有園菜希子:『翻訳文学紀行』カバーデザイン、イラストレーター
 三皷由希子:古書「みつづみ書房」店主
○チケット
 対面参加:1000円(10名限定・要予約)
 オンライン参加:500円(zoom開催・noteページにて申込)

対面参加をご希望の方は、お名前、ご連絡先、参加人数をご明記の上、ことばのたび社(honyakubungakukiko@gmail.com)にご連絡くださいませ。チケット代は当日会場にて請求させていただきます。

なお、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、イベント当日に発熱や咳等の症状がある場合は参加をお控えください。また、会場では手指消毒の上マスクの着用をお願いいたします。

オンライン参加をご希望の方は、下記noteページにてお申し込みください。
https://note.com/kototabi/n/n5b44f30fac46

【お問い合わせ】
ことばのたび社 honyakubungakukiko@gmail.com

10.31 vote

「投票ポスター2021」

2021年10月31日に行われる衆議院議員総選挙の投票率を上げること、投票について改めて考えることを目的とし、投票に行くことを呼びかけるポスターを制作、またそのポスターを家や街中に貼ったり、SNSで拡散したりして、投票について身近な人と対話するプロジェクト。

うちの店頭にはこの3つを貼りました。

参加するのは、イラストレーターや、デザイナー、アーティスト、漫画家など様々なジャンルのクリエイター。

運営は、平山みな美さん(グラフィックデザイナー)、惣田紗希さん(グラフィックデザイナー/イラストレーター)、岡あゆみさん(編集者)の3人による「表現と政治」について対話するプロジェクト。2020年7月に始まり、今までに3回のオンライントークイベントを行っている。

designxpolitics.xyz

「(みつづみ)書房でぜひ使って」と、内子町のまるちゃんからの差し入れ。べにふうき有機緑茶のサンプルパック。

投票に行った後、もしくは投票に行く前にご来店いただいたかた先着10名のかたにプレゼントします。

残すべきもの

永井荷風「麻布襍記」(大正13年 春陽堂)

『古書』という古いものを扱うようになって、古き良きもの、価値のあるものは、自然に、勝手に、自ずと残るものではなく、『残そう』とする意志が働き、努力されて初めて『残る』ものだとつくづく思う。平安期の書簡でも、戦時下に書かれたノートでも、誰かの『残す』という行為があったからこそ私たちも目にすることができる。

古書店のかたわら、伊丹市立図書館の市民活動で、まちの歴史を調べてアーカイブする活動をしている。市内の猪名野神社や旧岡田家住宅などの歴史的建造物は、紆余曲折あって現在まで大切に守られ残されてきた。だからこそ調査や研究が進められ、その内容が書物・印刷物にまとめられている。わたしたちの活動は、その調査を紐解いて再編集しているに過ぎない。

かたや、一般住居や町並みは、簡単に上書きされ更新されていく。たとえば、閉店したコンビニエンスストアの後にカレー屋ができたり、田んぼだった場所に道ができ家が建ちはじめる。そうすると、元は何があったかなど、近隣の住民でさえしばらくすれば気に留めることもなくなり、容易に思い出せなくなる。

今秋、伊丹駅前の市営住宅が取り壊される。 東海道新幹線が開通したり、万国博覧会が開催された高度経済成長期の真っただ中の昭和40年代に建てられた住宅だ。新しい駅が整備され、宅地もどんどん開発されて町は活気づき生活はより便利になっていっただろう。古い家から最新の設備が整ったモダンな外観の団地に入居した住人はどんなに高揚し、いろんな家族のドラマも生まれただろう。しかし、耐用年数をまだ20年残したその建物は静かに役割を終えて取り壊され、ここでの暮らした人たちの記憶からもいずれは消えていく。せめて外観だけでも、間取り図や写真だけでもアーカイブとして残したい。最後を見届けられただけよかったのかもしれない。

センチメンタルに浸りたいわけではない。町は成長するものだし、上書きされて風景は変わっていくものだ。ただ、簡単に壊して更新していいものと、守り残していくべきものくらい、ここ住むわたしたちにはわかるはずだ。

JR伊丹駅前にある演劇専門ホール『アイ・ホール』の事。今、その存続が議論されている。


「昔、ここに劇場があったんだよ。」
「舞台の形をフレキシブルに変えられる、他に例のないめずらしいタイプの演劇ホールだったんだ。」
「『公共ホール』だから借りやすくて、若い人たちの勉強や発表の場でもあったんだよ。」
そんな記憶や記録は、薄い冊子程度には残すことができるかもしれない。
けれど、わたしたちが文化・芸術都市の拠点の1つにと、このホールを建設した当時の情熱や、運営に携わった人の想い、この舞台で自分たちの表現を磨き、作り上げ、発表してきた様々な舞台人たちのエネルギーも、未来に芸術文化をつなげていく可能性も、ホールがなくなればたちまち消えてしまう。本当に、目の前にある理由だけでこの事業を終わらせていいのだろうか?

この規模で、すぐれた機能を備えた専用ホールをつくることは、この先、他の自治体でもまず無理だろう。そんな稀有で貴重な場所を、近視眼的な理由だけで更新していいものだろうか? どうにかしてこの機能を『残す』という方向を検討しなければ、わたしたちは本当に大切なものを失ってしまうのではないだろうか?

文化行政の担当者も、施設管理の担当者も、演劇人も、市民も、わたしたちの共有財産について、もっとプライドをもって考えなければならないと思う。

ひとり いたみメッセ&くいせメッセ

緊急事態宣言下、春の楽しみの「古本イベント」が全面的に中止に。

揃って古書好きのみつづみ家。この状況に意気消沈。何を楽しみにGWを乗りきればいいのか途方にくれております。

京都勧業会館みやこメッセ「春の古書大即売会」GW中2日はここ。
「四天王寺 春の大古本祭」
第17回なので2017年かな?

古本市がないならやればいい。ということで5/1〜5/11、伊丹・古書みつづみ書房と杭瀬・二号店で、みやこメッセならぬ「(ひとり)いたみメッセ・くいせメッセ」やります。

名前は仰々しいですが、両店舗で店頭ワゴンの古書を増量するだけです。それだけです。すいません。
ですが!前半は、店頭ウインドウにて、伊丹がほこるアーティスト笹埜能史Yoshifumi Sasano氏によるミニExhibitionを企画中!(ベランダ長屋時代の「KURUKURU展」はこちら)

後半「くいせメッセ」では、古書善行堂 二号店の棚大幅追加補充!にくわえて「ら・むだ書店」「林哲夫書店」がスペシャル増設です。

杭瀬中市場では屋台増設中!
二号店貸棚も充実してきました!

不要不急の外出が制限されるこの状況下をですので絶対に無理にご来場なさらないでください。期間中はSNS駆使して販売しようと考えておりますので、オンラインイベント的にお楽しみください!

第2回 上新庄古本まつり

前回ご好評いただいた上新庄古本まつり

こんな状況ではありますが、第二回開催!イズミヤ上新庄店様に呼んでいただきました!ありがとうございますー!

今回の会場は、新幹線側1階エントランス前 いつもキッチンカーでにぎわっているコーナーに古本が並びます!

○日時 4月17日(土)~21日(水) 10時~17時 ※最終日は16時まで
○場所 イズミヤ上新庄店 催事場(大阪市東淀川区上新庄1丁目2番36号)
○主催 古書みつづみ書房(伊丹市宮ノ前3-1-3浅岡ビル1F)
○参加店舗
・スウス~くらしと本の店~(大阪市)
・ブックマート千林大宮(大阪市)
・(本)ぽんぽんぽんホホホ座交野店(交野市)
・古書ますく堂(大阪市)
・古書みつづみ書房(伊丹市)
・ら・むだ書店(茨木市)

【ご来場の皆様へ】
・マスクの着用をお願いします
・手指の消毒剤をご利用いただけるよう準備します
・体調がすぐれないときは無理なさらないでください。
・エコバック、マイバックをご持参ください
・催事場内、混雑の状況より入場制限をする場合があります
お願いばかりですが、参加店舗一同、良い本を揃えられるよう準備しております。どうぞよろしくお願いいたします。

こののぼりが目印です!

本のない人生なんて。The Booksellers

試写を見せてもらった。

2019年にニューヨーク映画祭に公式出品された作品『 THE BOOKSELLERS 』( 監督 : D ・W・ヤング| 99 分|16:9|5.1ch)

ブックセラーズとは、希少な本の売人のこと。
つまり古書店主だ。だが、ここでのブックセラーズはもう少し幅が広い。
本の売人が語る本の奥深さ、本を売ること買うこと、売人になることの奥深さを登場する14人のブックセラーたちが語るドキュメンタリー映画だ。
古書にまつわるこれでもかという話を繋ぐのが、作家、映画評論家、文化評論家でジャーナリストのフラン・レヴォウィッツ。皮肉とユーモアのあるコメントがいい味を出している。 どこかで見たような顔なのだが……

古書店主がこの業界に入った経歴を語ることで全体の流れを構成しているのだが、これから始めようとする若いカップルもいれば、祖父の代からの家業としている者もいる。それにより、古書街の歴史を辿る縦軸をしっかり描きながら、伝統的な革装から本を超えたハガキ・手紙からチラシへと横方向への広がりも忘れず、この世界の広さ、奥深さを余さず伝えてくれる。

本にまつわる逸話もてんこ盛りだ。著者が存命だった時期に発行されたドン・キホーテの版本は12万ドル。その金額にスペインの作家が涙した理由を語る。手書きの本、手稿もある。レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿が史上最高額をたたき出した話も出てくる。不思議な国のアリスも出てくれば世界で数冊の本の話も出てくる。もちろんグーテンベルク聖書は外せない。


この映画がよくできているのは、単なる希少本の趣味の世界の紹介に終わっていないこと。このマニアックな世界を覗くことで現代社会というものを浮かび上がらせ、課題を突き付けている点にある。この業界もご多聞にもれずネット社会の影響を受けている。ネット社会は本の購入のカタチを変えただけでなく、本を買う前提となる読書を揺さぶっているのだ。

コレクターこれもまた重要な登場人物。ある作家は、図書館のコレクションに女性史がないのに気がつき、収集を始めた。そして話は、古書業界の女性問題へとつながる。別の若い編集者は、ヒップホップの情報を求めそれまで対象と考えられていなかった雑誌や紙類を文化の断片とて収集を始めた。
作家の残した原稿、取材メモなどの資料を一括して保存したいという話も出てくるが、ニューヨーク公共図書館長はコレクションの延長にアーカイブがあると語る。


含蓄のある言葉も。 「本は我々の存在と知識の文化的DNAである」
自分の本の行く末を考えたことのないブックセラーはまずいない。古書店主の中には、未来に悲観的な気持ちを持っている者もいる。が、やめようなんて思っている者は一人もいない。それは、本の狩人として、ディーラーとしてのこのひと言に表れている。
「何万冊もの本を集めるのは“ワォ!”と言いたいから」
古書店主たちのいきいきとした口調がこのドキュメンタリーを魅力的なものにしている。

公開は4月23日から。マニアックな古書の世界が堪能できます。

二号店OPEN

2021年 古書みつづみ書房5年目の春 3月20日(土)春分の日に「二号店」をOPENします。

棚もすべて手作り
たくさんの人にがおとずれる「たまれる本屋」めざして
2/23から試運転。ぼちぼちと本を運んでいます
ずいぶん埋まってきました。

3月20日のグランドオープンを目指しています。お店の詳細など、ぼちぼち公開してまいります。どうぞたくさんの方が訪れてくださるお店になりますように。