翻訳文化

【翻訳文化】

今朝の朝日新聞、折々の言葉は、小林秀雄だった。

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現に食べている食物をなぜひたすらまずいと考えるのか。まずいと思えば消化不良になるだろう。

(小林秀雄)

翻訳文化と指さされようが、底の浅い文化と揶揄(やゆ)されようが、判断は今ここにあるこの文化のなかで芽生えさせるほかない。たとえそれが朽ちかかっていても。歴史の地べたではなく高みに立って、時代をさげすむだけ、自らもそれにまみれてきたことを掘り下げない批評がいかに空しいかと批評家は言う。「ゴッホの手紙」から。(鷲田清一)

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小林秀雄がゴッホの手紙を書くきっかけになったのは、昭和22年の泰西名画展覧会を見に行ったおり、喧噪と埃を避けて見ていた複製画のゴッホに出会ったことであった。

先の言葉の前の文章は、次のように書かれている。

悪条件とは何か。
文学は翻訳で読み、音楽はレコードで聞き、絵は複製で見る。誰もかれもが、そうしてきたのだ、少なくとも、およそ近代芸術に関する僕らの最初の開眼は、そういう経験に頼ってなされたのである。翻訳文化という軽蔑的な言葉がしばしば人の口にのぼる。もっともな言い分であるが、もっとももすぎれば嘘になる。近代の日本文化が翻訳文化であるということと、僕らの喜びも悲しみもその中にしかありえなかったし、現在もまだないということとは違うのである。どのような事態であれ、文化の現実の事態というものは、僕らにとって問題であり課題であるより先に、僕らが生きるために、あれこれののっぴきならぬ形で与えられた食糧である。誰も、ある一種名状しがたいものを糧として生きてきたのであって、翻訳文化というような一観念を食って生きてきたわけではない。あたりまえなことだが、この方はあたりまえすぎて嘘になるようなことはけっしてないのである。このあたりまえなことをあたりまえに考えれば考えるほど、翻訳文化などという脆弱な言葉は、凡庸な文明批評家の脆弱な精神のかかに、うまく納まっていればそれでよいとさえ思われてくる。愛情のない批判者ほど間違う者はない。

カレンダーに印刷された絵を画鋲でとめてあったり、絵葉書を額に入れてあったりすること、そのことをそれでもいいではないか、それでも絵を愛すること、目を楽しませることができるのであれば。小林秀雄のこの文章を読んで以来、胸に刻みつけてきた。

 

しかし、

「モナ・リザ」の前で、あるアメリカの婦人が「複製とそっくりだわ」とさも満足気に叫んでいるのを私はみたことがある。
「模倣と創造」池田満寿夫

とならなければの話だ。

雨の一日

 

みつづみ書房 初めての雨の一日です。

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雨降りの場合、表に出す本は玄関先に取り込まなければなりません。

そうなると、何屋なのかわからなくなります。

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難儀なことです。

 

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今日、ようやく頼んでいた本が届きました。

『つくってあそぼう15 油の絵本』(2006・2・28 農文協)

子供向けの絵本と思いきや、なかなか本格的な内容で、油の種類、特徴、最適な搾油方法が総ルビで書かれています。

 

このシリーズ、他には、砂糖、塩、しょうゆ、酢もあるらしいです。

図書館に行って調べてみよう。

 

 

 

 

 

書き込み

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岡本太郎著『今日の芸術』

ひとつは2015年4月5日30刷。ひとつは2003年11月5日14刷で、見事な線引き、書き込みがあります。

 

普通、書き込みがある古書は値段がつかないし、古書店の店頭に並ぶこともほとんどありません。

けれど、個人的には、前の所有者が残した、文字列脇の鉛筆の線や、『同意』、『疑問』、『反意』の言葉の書き込みをなぞりながら読むのは、

また違った古本の楽しみと私は思っているのです。

 

他にも何冊かの興味深い書き込み本が入りました。

この週末の店番の楽しみが一つできました。

 

寄り道

目下の悩みは日当たり。

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南向きの玄関は、古書店らしからぬ日当たりの良さで、本が日焼けしてしまいそうです。

玄関先にたくさん本を出したいのですが・・・。

 

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階段前の本棚。

 

高校入試の試験の帰り道に、中学生が寄り道してくれました。

今日は国語・英語・数学。明日が面接試験なんだそうです。お茶を飲みながらひとしきりお話して帰っていきました。

がんばれ受験生。

 

みつづみ書房は寄り道歓迎です。

お茶をご用意してお待ちしています。

 

 

お地蔵さん

近所のお地蔵さん(?)

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出勤のときには、挨拶を欠かさない。

立派なお堂がしつらえてあるが、お地蔵さんなのだろうか?

 

みつづみ書房には、他にも複数の住人(?)がいる。そのうちのひとりは出張のため不在。だからというわけではないが今日は静か。

 

ひとり黙って、本の掃除とカバー付けをする。値付けは一向に進まない。

南森町の古書店さんとおつなぎいただき、お電話でお話をする。今度、お店にお伺いする約束をする。

 

そんな一日。

 

※本日は、都合により17時までの営業にさせていただきます。

重鎮

本日は、伊丹の宝、『重鎮』とも呼べる方々が、連続でご来店くださいました。

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お土産にいただいた香川・西野金陵の「本醸造 初しぼり」と有田焼のぐい飲みセット。

 

いずれの重鎮も、忙しいさなかにお越しいただいて、感謝しきり。

とはいえ、こたつの魅力にひきこまれ、つい長居をしていかれる。

しめしめ。

 

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本は借り物です。仕入れなければ。

伊丹界隈の成り立ちや地名の話、大人の遊び場ゾーンの存在など、活気ある時代のお話が面白い。

 

「看板はもっと丈夫にせなあかん。直しに来るわ」

ありがたや、ありがたや。

湊町

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ご近所ネコのさくらさん。

開店準備をしていたら、ごあいさつに来てくれました。

 

みつづみ書房があるここは、伊丹市伊丹1丁目。

昔は『湊町』と呼ばれていたところで、現在の自治会も『湊町自治会』という名称です。

 

伊丹のお酒を積み込んでいた湊町だったというのが由来。

この辺りは昭和の後半まで『雲正』、『信濃殿』、『茶園』という古い地名があった場所です。

 

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伊丹の古い本も扱いたいと思います。

 

本日も千客万来。ありがとうございます。

20時まで営業しております。

文庫本葉書

2日目。

開店1時間前にきて、掃除機掛けなど。

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この近所は猫が多い。既に5匹確認済み。いずれの猫も実に体格が良い。

この時期ならではの鳴き声で呼び合っている。

 

今日、book pick orchestra のKさんからお便りが届いた。

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『文庫本葉書  =   絵葉書のように送れる本。それが文庫本葉書です。』

 

上質のクラフト紙の包の中に、一冊の本が入っている。中身を知る手掛かりは、本から引用された一文だけ。切手を貼ってればそのまま郵便物として誰かにその一冊を送ることができる。

 

『私はちょっと一息ついた。・・・・ところが、これいけなかった。フィルムのない空っぽのカメラが手の中でふるえていたt』

 

中に入っていた本は、私が高校生の頃に読んだ、懐かしい一冊だった。すごくうれしい。今まで以上に忘れられない一冊となりそう。

 

あたらしい本との出会い方を提案されている、Book pick orchestraさんのお気遣いにも脱帽。

初日

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立春らしい、あたたかい一日となりました。
どうにかこうにか今日の良き日を迎えることができました。

この場を与えてくださった関係者のみなさま
いろいろとアドバイスをいただきましたみなさま
なにより、あたたかく見守り、応援くださるみなさまに感謝でございます。

 

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お祝いをたくさんいただきました。

まだまだ足りずのことばかりですが、一日一日、進歩していければと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。